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ここんとこご無沙汰 ~2~

(カテゴリなし)
11 /20 2010
視線が痛かった。 いや、気持ちよかったのだ。 でっかい箱を持って電車に乗る男。おれ。 一緒に買ったMIDI鍵盤の箱だ。箱には鍵盤の写真がででーんと写っている。 『そうそう俺はねー、こういうの使ってパソコンで音楽とかやる人なの!これからだけど。』って佇まいを保ちつつ ぜーんぜん頭の中に音楽なんて鳴ってなかっにも関わらず、指でトントンとリズムを取る仕草をしてみたりした。 何の為にかは今でも解らない。おそらくミュージシャンぶりたかったのだろう。誰も見てねぇっつーのに。 アホ丸出しである。 家に帰って、とりあえずコーヒーを淹れた。 いつものモカとキリマンジャロのブレンドだ。 嘘をついた。 雪印コーヒー牛乳だ。 甘くておいしかった。 関くんと慎くんに『買ってきたよー』ってメールを一発。 いざインストール。 無機質な黒い立方体のパソコンから、CDのトレイがにゅーっと出でくる。 『うおー!はじまるー!やべー!ここでいうやべーってのは、いい意味でのやべー。やべーやべー、うおー!』 テンションはMAXだった。トラトラトラ。レイナが好きだった。 画面の指示通りに、シリアルナンバーをぽちぽち打ち込んで『同意します』『同意します』『同意します』 ってばっちばちにクリック、クリック。 時間にして3分くらいだろうか『ぽんっ』ってアニメーションで卵が生まれる時みたいな音がして 『インストールできません』の表示。 『!!!!』 再びチャレンジ。 『ぽんっ』 またチャレンジ。 『ぽんっ』 ナメやがってばかやろう!!できねぇじゃねか!ぽんっ! サポートに電話して教えてもらおうとしたら、日曜で休み。 あっ!そうだ!インターネッツだ!って思って、公式サイト、ヤフー知恵袋、教えてグー。で調べまくった。 『ぽんっ!』 『!!!!』 悲しくなった。 へっ!どーせ俺はこういう星の下に生まれたクズ野郎なのさ!空を見上げれば鳩のフンが落ちてきて 道を歩けば水溜りにはまって、車に乗ればパンクして 、レストラン行ったら腐った物がでてきて、ギターを弾いたら弦が切れて トイレに行けば紙がない。そんな人生をこれからも送るんだ。うわーん!!!って外に飛び出した。 嘘をついた。 飛び出してない。    外、寒そうだったし。 ビールを飲んですげー酔っ払った。 でも希望は捨てなかった。 つづく。 ららら。
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ここんとこご無沙汰 ~1~

(カテゴリなし)
11 /20 2010
楽器屋さんへ向かうため、840円の切符を握り締めて電車に乗る。 千葉にも楽器屋はあるが、都内まで出なきゃならんのは ピックや弦を買うなら千葉で充分だが、でっかい買い物の場合は都内。 これ鉄則。 そうして降りたった町は楽器の町御茶ノ水。 今回の買い物で決めていたことが一つだけあって、リスナーみんなのお金で俺が代表して買うわけだから 『絶対に気持ちよく買おう』って事。 どういうことか? 楽器屋さんはその性質上、音楽を実際にやっている人が店員さんである事が非常に多いためか、 接客業でありながら、長髪や染髪などは当たり前。 中には唇に五寸釘のようなピアスをしている奴や、右と左で黒目の色が違う奴までいる。 まぁそれは別に良いとしても、 問題は『俺はバンドやる為に、仕方なくこんなちんけな楽器屋で働いてやってんだ!まぁ俺はそもそもすげー奴 だから、楽器屋の接客なんか楽勝っしょ!』というナメた考えの店員が非常に多い事。 客が来ているのに、ギターを弾きまくって接客しない奴。 質問に対して『は?そんなことも知らないんですか?あなたバカですか?』といった態度をとる奴。 試奏をお願いすると『どうじゃい!俺のテクニックは!』と言わんばかりに、メタルのフレーズを ぎゅんぎゅんに歪ませて数分間弾き倒し、客にギターをなかなか渡さない奴。んでドヤ顔。 信じられないかも知れないが、楽器屋ではこのような事が当たり前に起こっているのだ。 だからまず楽器選びの前に、人選びから始めなきゃならんのだ。 『住み難い世の中になったねぇ~』 って誰やねん! 俺が陳列棚の前でフンフン言ってると、若い店員さんが 『あの~・・・』 『はい』 『よかったら・・・』 『え?』 『よかったら・・・はい・・・』 『え?』 『ご案内させてください・・・』 って、声ちっちぇなおい!とか思いつつも色々相談にのってもらった。 新人さんだったらしく、質問してわからないと 『は、はいすいません。ちょっと調べてきます!』とかいってインターネットやったり フロアの先輩に聞きに行ったりをバタバタと繰り返すこと数十回。 一生懸命やってくれてるから、この人から買いたいなーって激しく思って 『買う!おれ買う!!』絶叫! 『あああ、ありがとうございます!』って兄ちゃん。 フロアの奥へ。 数分後。 『あの~』 『え?』 『あの~』 『何?』 『在庫がなくて・・・』 『おい!!!』 結局近くのお店に在庫を取りにいってくれて、帰り際 『なんか色々すいませんでした・・・』 『大丈夫大丈夫!頑張ってねー!』 『はい。あああ、ありがとうございます』 って気持ちよく買うことができた。リスナーもあの兄ちゃんから買ってよかったって言ってくれると思う。 そんなこんなで、音楽制作ソフトを手に入れたのだった。 秋の終わりの匂いがした日曜日の出来事。 つづく。 ららら。

ここんとこご無沙汰 ~序章~

(カテゴリなし)
11 /20 2010
わたくしは、この前パソコンを買った。 しかもすげーやつをだ。パソコンの事全く知らないのに すげーやつを買った。 なぜ? パソコンでを音楽やる為にだ。はむにだ。まんせー! パソコンを買ったまでは良かったが、落とし穴があった。 それは車検を忘れていて、音楽のソフトを買えなくなった事。 落ち込んだ。 トレンチコートの襟を立てて、北へ北へあてもなく旅に出ようと思ったくらい落ち込んだ。 でも旅には出なかった。そんなお金があるなら、ソフトを買うからだ。 ある日ベーシストの関くんが『買っちゃおうよ!』って言い出した。 『お金ねぇよ』 『だーいじょうぶだって!』 『本当にねぇんだって!』 『去年作ったCDの売り上げに、三人でちょっとずつ足せば全然買えるっしょ!買おう買おう!』 喜んだ。 関くんと二人抱き合ってジルバを少し踊って、お祝いにフレンチでも行こうかと思うくらい喜んだ。 でもしなかった。関くんと抱き合うのは嫌だし、ジルバとか知らないし。 フレンチ食べるお金があったら、ソフトを買うからだ。身体。 そうして俺は、リスナーが出してくれたお金を握り締めて 楽器屋へ向かうのだった。 つづく。 ららら。