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リセットボタンと涙

(カテゴリなし)
09 /07 2009
ファミコンに
『ファミリースタジアム』と言う伝説の野球ゲームがあった。

子供の頃、俺はその『ファミスタ』が異常に上手で、普通の人よりも速く返球ができたり、左右に打ち分ける等の高等テクニックを駆使し、まさに連戦連勝。

『キング・オブ・ファミスタ』の名を欲しいままにしていた。


クラスの奴らは俺を倒す事に全力を注いでいた。

しかし、そこはキング。誰が来ようとばっかんばっかん打ってやった。


ある日クラスの奴らで集まってトーナメントで戦って、決勝に進出した『ぐーちゃん』こと川口と俺で対戦した時の事。

場面、8対7。9回裏。ツーアウト。俺の攻撃。


ぴゅるっとぐーちゃんが操るピッチャーが投げた

内角だった。

俺が操るバッターが打った

明らかなライトフライ。

エラーがない限り俺の負け。


『やべー』と思った。
『負けたくないー』と思った。



とっさの動きで俺は、ファミコンのリセットボタンを押した。


しーん…

2秒位あったでしょうか?


『ずりーよ!あっちゃんずりーよ!』とかみんなにわーわー言われて

『うっせー!もう一回だ!』って言ったら

『あっちゃんずりーよ…』ってぐーちゃんは泣いた。

みんが『あーぁ』とか言うから、俺どうしたらいいかわからなくて、ただただ黙ってたんだ。


その後、家に帰った時母ちゃんの顔あんまり見られなかったなー。

いつも通りの母ちゃんと、ズルして友達泣かしちゃった俺。
なんかそのギャップが辛かった。


次の日、ぐーちゃんとは普通に仲直りできて本当にホッとしたんだ。

小学4年の出来事。



そんな事を、さっき車で出来上がった音源聞いて

『あー、もう一回録り直したいなー』って思った時に


急に思い出した。



ぐーちゃんの涙を思いだした。




ららら。
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